車の買いかたは今や現金払いやローンだけではない!?知って得する4つの買いかた

人生の最も大きなお買い物は住宅ですが、お車の買いかたについても購入後のランニングコストを含めると家計の大きな出費要因の一つです。マイカー購入は人生の楽しみを拡げる手段のひとつですが、マイカーを持つご家庭はそうでないご家庭と比べると、お車の購入費用をはじめ、ガソリン代、駐車場代、車検代など何かと出費がかさみがちです。

今は公共交通機関の発達やライフスタイルの変化、家計の事情などを受け、都心部の若年層における自動車離れが世間ではたびたび話題に上がっていますが、そうした背景を自動車業界も考慮して、今までよりももっと手軽にマイカーを取得できるような手段を増やしてきているのです。これからお車を取得したい方のために、あなたにぴったりな知って得する4つのお車の買いかたをお伝えします。

現金一括払いでお車を購入した場合

現金一括払いはお車の購入時に提示された総支払額を文字通り現金で一括払いする方法です。手持ち資金が潤沢な場合はこの購入方法がランニングコストなどの最も無駄な費用が発生せず最も安く手に入れることのできる方法です。

もちろん借入金も一切発生しませんので、返済期間中に収入が減り返済が滞ってしまうなどの心配もありません。当面は大きな出費の予定がない方には一番おススメの購入方法です。ただし、例えば数年後に結婚するためまとまった挙式費用が必要であったり、まもなく子供が大学受験を控えていたりなど大きな出費の予定があると一気に手持ち資金が減ってしまうため、注意が必要です。

初期費用を比較的安く抑えることのできる中古車は現金一括払いにすることで、偶然の事故でせっかく購入したマイカーが廃車になってしまい二重のローンが発生するなどのリスクを回避できますし、また、今後のライフプランにもよりますが、先々の予想外の出費にも備えて最低でも100万円単位の預貯金を残しておられる方は車を現金一括払いをされることをおススメします。

カーローンで車を購入する方法

クレジットでお車を購入する方法

現金一括払い以外の方法として、自動車販売会社が提携している信販会社が扱うカーローン(クレジット)を利用して車を購入することも可能です。クレジットは車の総支払額を一旦信販会社に立て替えてもらい、分割払いで月々返済をしていく方法です。

クレジットのメリットは金融機関のローンと比べて審査が比較的通りやすく、お店で申込書に勤務形態(正社員や契約社員など)年収などを記入しその日のうちに審査結果がわかり、手続きも非常に簡単なところです。

また、頭金を一定額入れて、月々のクレジットの返済を少なくする方法も取れるため、ランニングコストも抑えることも可能です。

ローン返済期間中は車の所有者は信販会社ですが、ローン返済後は車は完全に自分のものになるので、手持ち資金が乏しく早く車を取得したい方や長い期間同じ車を乗り続けたい方には最もおススメの方法といえます。

デメリットとすれば、この後、説明します金融機関系のカーローンと比べると金利が高くなるケースが多い点です。また、所有者はあくまで信販会社なので、車を返済期間中に買い替える場合は残高を清算しない限り勝手に売却することもできません。

金融機関ローンでお車を購入する方法

銀行をはじめとする金融機関では大半が車を取得する人向け専用のカーローンを提供しています。金利はおよそ1.5~4%程度で信販会社のカーローンと比べ低いのが特徴です。

申込時に車の見積書や年収確認書類等の提出が必要で、借入のために金融機関を訪れる必要があります(一部金融機関ではネットで申込ができるところも出てきています)。無事に審査に通ると指定の口座に購入資金が一括で振りこまれ、それを車の販売店に支払い、融資を受けた金融機関には毎月ローン返済をしていくことになります。信販会社のローン返済と異なるのはローン返済期間中はお車の所有者は本人で、お車取得時から完全にマイカーになります。そのため、内外装を自分好みの仕様に自由にチューニングすることも可能で、信販会社のカーローン利用者と同様の方に加え、将来に向けてできる限り少しでも金利を安く抑えたい方におススメの方法といえます。

デメリットとしてはあくまで金融機関のローンなため、信販会社のローンと比べ融資条件が厳しくなります。年収や勤務形態等から審査結果によってはご希望の額まで融資が下りなかったりすることもあります。

残価設定ローンでお車を購入する方法

カーローンの中でも残価設定ローン(通称残クレ)は購入時にあらかじめ数年後の価値を算出してそれを差し引いた額を数年に分けて分割払いする支払方法です。

例えば200万円の車を買う場合、5年後の価値(残価)が50万円であればそれを差し引いた150万円を5年間分割返済することになります。設定される残価は、車種やローン期間などによりディーラーが決めます。また、返済の最終月に3つの選択肢があります。

  1. 車を返却する
  2. 残価分を一括返済して車を自分のものにする
  3. 残価分を新たにローンを組む(年間走行距離などの条件あり)

上記3つから選ぶことになり、1を選択すると車を手放すので残価を支払う必要がなくなり、2と3を選択すると残価を支払うことでお車はその後自分のものになります。

残価設定ローンを選んだ場合、ローン返済までにかかる費用は現金一括払いと同じく車検代なども必要となります。残価設定ローンのメリットは残価設定費用分(上記例で言えば50万円分)を差し引いたローン返済となるため初期費用を最も安く抑えることが可能で、手持ち資金が乏しい方でも気軽に憧れの車を取得することができます。

また、ランニングコストの面でも通常のローンと比べ月々の支払いを下げることができるため、返済期間中の負担を抑えることが可能で通常のローンと同じ予算でより高額な車を取得できるのがメリットといえます。

そして、残価設定ローンの一番大きなメリットは新車取得の場合です。新車で車を取得された場合、1回目の車検は3年後(以後は2年ごと)になるため残価設定ローンを3年間で利用すると3年後に車を返却するか違うお車に乗り換えれば、基本的に車検費用は一切かかりません。

つまり、支払期間3年の残価設定ローンを繰り返し活用し続けた場合、ずっと車検費用を支払らう必要がなくなり無駄な出費をしないで済むことになるのです。便利な面が多そうですが、反面、例えばローン返済期間中に事故を起こしてしまったり、走行距離の制限をオーバーして利用してしまったり、車の状態が悪いと当然残価(価値)が下がることになり、予定していた残価を認めてもらえず追加費用が発生したり、場合によっては返却を認めてもらえなくなるなどのデメリットもあり注意が必要です。

上記の理由から、年間走行距離が多い方はあまりおススメとは言えない購入方法です。

リースでお車を購入する方法

リース契約は車を「借りる」意味で、賃貸マンションを借りるときのようにお車をある一定期間リース(借りる)で利用する方法です。リース契約の最大の特徴は、車検費用や自動車税、メンテナンス費用などのランニングコストが毎月のリース料に含めることも可能な点です。

そのため、初期費用が0円でも新車に乗ることができます。この点はローン契約にはないメリットですし、リース契約も残価設定ローンと同様にリース契約が終了した時に残価(車の残りの価値)が残り、この部分はリース料に含まれないことから安価で車を購入することが可能です。

ローン契約などに比べて月々の支払額を安くすることができますし、人気車や高級車ほど残価が高い傾向にありますので、安く乗ることが可能です。

リース契約は特徴が一転デメリットにもなって、ランニングコストもリース費用に含めることができる反面、そうした費用にも金利が掛かります。つまり、総支払額はローン支払いよりも多くなってしまいますし、金利そのものも金融機関のローンよりも高いのが一般的です。トータルの支払いで損をしたくないという方には不向きな支払方法といえます。また、リースでは、契約段階でその車で走行する距離の上限を設定しますが、上限の走行距離を短くしたほうがリース料は安くなるため、インターネット上や広告に記載している車の価格を安くみせるために、あえて上限の走行距離を極端に短くしていることもあり契約時には内容をよく確認する必要があります。

カーシェアリングで車を借りる方法

マイカーを購入するとお金が何かとかかって大変!交通機関が発達しているからそもそも車がなくても不自由なく生活できる・・・そのような時代の流れに乗るように首都圏の若い世代を中心に車離れが進んだ結果、新たな車の利用方法が生まれてきました。

その筆頭がカーシェアリングで、車の購入費用をはじめ維持費用の出費がなく、好きなときに24時間いつでも自由に利用できる方法です。最初に車を管理している会社に会員登録を行い、登録完了後、車を使いたいときにパソコンや携帯電話から予約を行います。

車種も会社によって幅広く、最近はスポーツカーや外車を提供している会社もあり、ちょっとしたお買い物や日帰り旅行など用途に応じて車を選ぶこともできます。利用方法は予約時間になったら車が置いてあるステーションへ向かい、会員カードなどを使って予約した車を解錠し、ダッシュボードなどに入っているエンジンキーを取り出し、エンジンを始動させて出発します。

車の利用後は元々停めていたステーションへ駐車して、解錠した時と同様の会員カードや携帯電話を用いて車を施錠して完了です。

最初は利用方法に戸惑うかもしれませんが慣れればとても簡単で便利です。公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団による2018年3月の調査によると、日本のカーシェアリング会員数は1,320,794人(前年比22%増)と、会員数は130万人を超えました。

カーシェアリング車両台数と会員数の推移

カーシェアリングは人を介さないため好きな時間に利用可能でガソリン代も基本的にかかりません。走行距離に応じた支払いや時間制限での精算など、支払プランも多彩になっており、様々な用途で活用されています。

デメリットとしては時間制限があるために延長ができない点や、長い時間や数日にかけて乗りたい場合はレンタカーの費用よりも割高になることもあります。また、乗り捨てが不可でもともと停車していたステーションに戻さなければいけない点も不便な点といえるでしょう。

まとめ

このように、マイカーを購入せずカーシェアリングするなど選択肢は非常に多くなってきていますので、自分自身の利用シーンを考慮に入れながら上記メリットやデメリットを理解したうえで購入かカーシェアリングなのか、購入するなら現金一括なのかローン、またはリースか、など検討してみてください。

この記事を書いた人

充史

住宅業界専門のファイナンシャルプランナーとして活動中。
常にお客様の立場に立ちながら、絶対に無理しない資金の予算診断には定評があります。
住宅ローンに不安をお持ちなら、ぜひ、私のFP診断を受けてください。「現在」と「未来」を見える化できるので、将来の見通しが立てることが可能になり、すべての不安を解消できます。